パリ!!ジュワ!!
表面がパリッと焼けていて、かじると肉汁溢れる焼き鳥…
私、学生時代はソコソコ名の知れた焼き鳥屋でアルバイトしてたんですよ。
何度か芸能人が来ているのも見たことがあります。いいでしょう。
まあ、私の仕事はドリンク作りと皿洗いだったんですけどね…
焼き台に立てるのは大将のみ。仕方ないので私はおうち大将を目指すことになりました。
焼き鳥は奥が深くて、ただ肉を串に刺して焼けばいいってものではなかったです。
知るほど面白く、どんどんハマる羽目に…
今回は究極の焼き鳥の作り方解説です。
キャンプ料理としてもかなり優秀です!お試しあれ。
焼き鳥の知識
焼き鳥は「小さなコース料理」
いきなりヘンな話になりますが、焼き鳥は1本1本が「コース料理」です。
基本的に串の上から食べ進めますよね。一口で食べちゃう大食漢は知りませんが…
具材を刺す順番を工夫することで、コース料理のように食べ進める順番をコントロールできるのです。
例えばこんな手法があります↓
- 上の肉は大きく&味を濃くする。(一口目のインパクトが大きくなる。下の肉は薄味でくどくない。)
- 異なる具材を交互に刺す。(具材を交互に楽しめる)
しかも、形が末広がりで美しい…
必ずこの通りになっているわけではありませんが、焼き鳥屋に行く時は観察してみてください。
串から外さず食べて!!
大人数の飲み会などで焼き鳥を頼んだ時、肉を串から外して取り分けることがありますよね。
NO!やめてください!!
理由は主に2つあります↓
①パーツごとの味付けが違うことがある
先ほど書いた通り、1本の焼き鳥の中でも各パーツごとに味付けや大きさが変えてあることが多いです。
ある人は味が濃い大きいパーツだけ、ある人は味が薄い小さいパーツだけ…
なんかこの焼き鳥イマイチだね、という印象に。もったいない!
②脂が抜けてパサパサになる
焼き鳥の表面は焼き固められているので、脂はあまり染み出しません。
ただし、串を外した後の穴からは脂がどんどん漏れ出てきます。結果肉がパサパサに…
串から外した焼き鳥のお皿が脂だらけになっているのを見たことはありませんか?↓
同じ理由で、食べ始めた焼き鳥はお皿に置かず、一度に食べ切るのが一番美味しいです。是非!
モモ・ねぎまのススメ
焼き鳥は色々な種類がありますが、まずは「モモ」「ねぎま」から練習することにしてみました。これが大正解。
モモ串
みんな大好きモモ串。ジューシーで美味しく、あらゆる焼き鳥の基本になります。
ねぎま
肉と肉の間にネギを挟んだねぎま。
ネギが良い小休止になるのはもちろんですが、肉の脂を吸ったネギがめちゃくちゃ美味しいのでオススメです。
基本的に野菜が油分を吸収すると美味しいですよね。ナスとか。
旨味がある肉の脂、表面を少し焦がした香ばしいネギ…
ねぎまはネギを食べるための串と言っても過言ではないでしょう。ムフフ…
準備物(モモ串・ねぎま)
具材(モモ3、ねぎま3くらい)
- 鶏もも肉 1枚
- ネギ 1本くらい
- タレ(とりあえず市販のでOK。自分で作るなら砂糖と醤油と味醂を1:2:2で混ぜる。僕はニンニクも入れちゃう)
- 塩(なんでもOK。岩塩とかだとテンション上がる)
道具
- 包丁、まな板(面倒だったらカット済みの肉でも良い。ちょっとデカいけど笑)
- フライパンなど(串ごと入るよう、経が大きくて平らなもの。中華鍋等は厳しい)
- 串(できれば焼き鳥用。竹串は燃えやすい&肉を固定しにくい。僕は金属のヤツ使ってる)
あると楽しい
- 焼き台(ガスボンベ)
- 焚き火台+網など(キャンプの場合)
- タレを塗るハケ
串打ち
モモ串
モモ肉の切り分け
①まずは上モモ(サイ)と下モモ(ドラム)に切り分ける。
真ん中あたりに「あ、ここ切れそう!」というところがあるので、探して切ってみてください!
皮を下にして、皮ごと切ります。できるだけ切れ味の良い包丁がいいです。
②次に、1口大に切る。
上モモ下モモそれぞれ9等分くらいですかね。ちょっと大きめな焼き鳥になります。こちらも皮を下にして、皮ごと切ります。この時大きさは揃ってなくてOKです。
串に刺す
皮目を揃えて小さい肉から刺していく。
肉に皮を巻き付けながら刺すイメージ。こうすることで皮が焼けても縮みにくくなります。
難しければ皮目の向きが揃っているだけでOKです。
上の肉が大きくなるよう、小さい肉から刺していきます。(1本3〜4個ずつ)
上モモ、下モモはごっちゃでいいですが、上モモを串の上に持ってくると綺麗になりやすいかと。
ねぎま
ネギをカットして、モモ肉の間に挟む。
モモ肉の刺し方は同じ。若干失敗してるけど、だいたい下の写真のようになる…はず
焼き方
塩
①軽く塩を振って馴染ませておく。
一口目はインパクト強く、最後の方はくどくないように薄味に。これが究極の塩焼き鳥…
②皮目を下にして焼き入れる。
実は、上を大きく・下を小さくしていたのが焼きでも活きてきます。
火から遠くなりがちな下側のお肉にも均等に火が入ります!
皮が焼けたらひっくり返しながら焼いていきましょう。
金属の串を使えば、熱伝導率が良いので中に火が通りやすくなります。
フライパンでもガスでも炭でも工程は同じです!
③塩を振る
仕上げに塩を振り、カリッと仕上げましょう!!
ちょっと高いところから塩を振ると均等になりやすいです。プロっぽい。
タレ
①そのまま焼く
タレは焦げやすいので、焼く前には塗りません。そのまま焼き始めます。
②タレを塗る→火を通す を繰り返す
ほぼ焼き終わりの頃にタレを塗ります。ハケがあると塗りやすいです。壺に漬けるでも良いですが、数本程度であれば塗るほうが無駄がないです。
タレが乾いたら塗る、を3回程度繰り返すといい感じです。ちょっと焦がして香ばしく…↓
「串が燃え落ちる」対策
脂が落ちて火が上がると、串がすぐに焦げて折れちゃいます…
とりあえずはアルミホイルでガードしたら良いでしょう。
僕は専用の串置き台を使っています。
その他おすすめの串
豚バラ
九州の焼き鳥屋の定番。焼き鳥屋なのに皆最初に豚バラを食べるんですよね。
塩か味噌ダレがうまい!写真のように玉ねぎを挟んでも。
胸肉+わさび
胸肉やせせりなど、さっぱりした肉にわさびや梅肉をつけて食べると美味しい!
写真は既製品の燻製なんで、半生で食べました。自分で焼くときはしっかり火を通しましょう。
ベーコン巻き系
ベーコンには何巻いてもうまい!エノキ、チーズ、トマト…
ベーコンが中の具材を閉じ込めるので超ジューシーに仕上がります。
焼き鳥マスターへの道は続く…
とりあえず、市販の肉と串を買いに行きましょう!!
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